山でうんこしたくなったら?

今回は、YAMANINOREでの今後の目標について語っていきます。

YAMANINOREでは大きな目標があります。

それは、登山中のトイレ事情を解決したいということです。

これは僕の実体験なのですが、大分県のくじゅう連山を登山中にうんこがしたくなりました。その際、道中にトイレはない、携帯トイレなんて持っていない、という状況で、あと1時間くらいで登山口まで下りられる場所だったのでひたすら走りました。途中、人目もないから脇に入っていけばここでうんこできるのではないか、でも山は神聖な場所だしそこにうんこするのは流石に…という葛藤もありました。

そして走っていると腸の動きはよくなります。もっと余計にうんこがしたくなります。

ただ登山口まで、まだあと30分もかかる。どうしよう、どうしようと思いながらひたすら走ります。

走っていくと、道中に植物の写真を撮っているおじさんがいました。

そのおじさんは、登山道をふさいだ状態で写真を撮っていました。僕が邪魔にならないようにそーっと近づいてあいさつすると、どいてくれると思ったら、呼び止められてしまいました。

僕の中ではもう緊急事態です。

一刻も早くうんこしたいのに、呼び止められるわけですから。

ただその時、「うんこしたいので、先行きます。」など言って去ればよかったものの、そんな言葉は出ずに、どうしたんだろう?と思って素直におじさんのところに行きました。

すると植物おじさんから「ここはねシャクナゲの群生地なのよ。ちょっと前まで花が咲いてすごい綺麗だったんだけどね。そしてこれがミヤマキリシマね。10年で数センチしか伸びないからここまで大きくなるのに相当な年月が経ってるよ」といきなり植物の説明が始まりました。

僕の中ではうんこしか頭の中にないので、その情報は今一番どうでもいいのです。しかし、そんなことは言えないので、ちょっと適当にあしらってすぐ行こうと思いました。

ただそのおじさんの話は止まりません。植物の話が終わって、よしもういけると思ったら、次は山の話が始まりました。くじゅう連山から由布岳までいろいろ話をしていたと思います。

この時点で歩行速度は歩いてますので、走って下りればあと15分くらいのところが、倍の30分~40分に伸びているのです。

肛門のところまできているうんこ、話の終わらない植物おじさんにとらわれた僕、どちらが先に開放(解放)するか、神のみぞ知るという感じです。

植物のことはちゃんと聞いてませんでしたが、でも山の話の時は少し興味があったので聞いていました。するといつのまにかうんこしたい感じ(便意)が少し消えました。

”あー良かった”と僕は心の中で少し安心していますが、まだおじさんの山の話は続いています。

でも便意が消えた今、僕に怖いものはなにもありません。さっきまで漏れる直前だったのですから。お願いだから、トイレに着くまで顔ださないで、頼んだぞ!俺のうんこと願うのみです。

この後一段落し、先におじさんから解放されました。解放されたら、一安心、トイレにまっしぐらです。

トイレに到着し”よかった間に合った”と思い安堵、入り口に一番近い個室に入り、右手の方を見ると白いロールが見えず銀色の屋根に隠れているのです。まさか!とおもって屋根を上げるとトイレットペーパーがなかったのです。

こっちとしてはさっさと座りたいのに”ふざけるなーー!どうして、ないのーこんな時にーー”またも緊急事態です。

どうしようかと悩んで、待てよ、隣にもまだあるぞトイレと思って即、隣に移りました。そこには”まだ残ってるよ”と言わんばかりの少なさのロールが銀の屋根から顔を出していました。”やっとできる”ということで便意からも解放されました。


 

以上が僕の実体験だったのですが、そのあといろいろ考えました。

多分こんな経験は話さないけど、僕以外の人もしているだろうと思いました。

山で、トイレをしたくなった時、有名な山で山荘があるところは水洗トイレ簡易トイレがあります。また携帯トイレ用のブースもあります。ただすべての山頂や中腹にはありません。

そこでYAMANINOREでは、大掛かりな設備のいらないトイレ、すなわち持ち運びでき、人目がなければどこでもできるトイレを開発したいと思い試行錯誤しているところです。

ただ開けた場所でトイレをするというのは、女性は然り、男性もできないことだとおもいます。また臭い、音、後処理もネックになるとこです。自分の排泄物を持ち運ぶわけですから嫌な人もいるでしょう。

ただこれができたら、登山やアウトドアだけでなく災害でも応用できると考えています。

すこし話がずれますが、日本は地震大国です。東日本大震災、熊本地震などを筆頭に震度6,7の地震は日本全国で起こっています。これからも起きるでしょう。そんなとき水、電気、ガスのライフラインは止まります。でも排泄は生理現象なので、絶対に課題としてあるはずです。流せないうんこどう処理するか、だれが処分するのか。そういう時に持ち運べて自分で処分できるのであればそれが一番いいと僕は考えています特に今は感染症が流行ってますから、余計他人の排泄物は触りたくないはずです。


ここまで読んで、ん?おいちょっとまってモンゴニア、山の紹介と登山道具の紹介の話前してたけど、それはどうなった?と思った方もいるでしょう。

詳しくはこちら

もちろん今はそちらの方をメインに九州の山々、登山道具の紹介をしていきます。ただYAMANINOREの根底にはこういった考えがあるというのを皆さんに知ってもらいたく記事を書きました。

ただこうやって文章にして発信するのは簡単ですが、開発にはものすごい時間と労力とお金がかかります。

僕は今、ワンオペで運営していますし、仕事もしているのでその隙間時間を使って準備していくつもりです。

ですので、何年かかるか先が見えていません。またお金も借りてやるとかクラウドファンディングを募ってやるとかは考えておらず、自己資金でやっていくつもりです。(今後考えが変わるかもしれませんが)

道のりはすごく長いですが、僕の中では富士山に登りだしている段階です。

いつかいいものが出来上がると信じて動いています


 

monngonia
mongonia

登山を始めたい、始めてみたけど、「必要な道具が分からない」「どこで登れるか分からない」「登り方が分からない」「1人では不安だから誰かに案内してほしい」このようにお悩みをお持ちの方は、是非、僕にご相談ください。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました