この記事は夏山の涼み方と注意点について書いています。
自然の中のありがたみ
山の中にいるとたくさんの自然があります。特に水場は動物にとっても、我々人間にとってもありがたい場所になります。
夏場の山はすごく暑いです。特に雨上がりの翌日は地面、草木は湿っていて、そこに注ぎ込む太陽光ですごく蒸し暑く、ジメジメしています。
その中を歩いていると、のどが渇いて、汗もかいて、じめじめしていて気持ち悪いことが多々あります。
そんな中、川や沢、滝などの水場に出会えるととてもうれしいです。
なぜか、
それは、水場は涼と潤いを提供してくれるからです。
例えば川では、川の水は一定の温度を保っています。
夏場でも川は16~18℃くらいですごく冷たいです。その中にドボンしたり、足をつけたりするだけでも、生き返ります。
またクーリング効果で、今までの疲れが少しだけ取れて体力回復にもつながるのでおすすめです。
小さな流れの沢では、飲める場所もあります。
これはかなり危険ですので山のつくりなどで異なりますが、湧き水が湧いていたりするところだと、意外に飲めます。
僕が今まで飲んできたところはお腹を壊していないので大丈夫でしたが、火山系の山だと硫黄だったり火山灰だったりなどの目に見えない有害なものが含んでいることがあるので、おすすめはしません。
もし仮に沢の水を飲むときは自己責任と自己判断でお願いします。
一つアドバイスをつけると流れているところの水は生きています。
滝では、滝つぼから上がる水しぶきで自然のミストが発生しています。
そこに近づくだけでも、体感18~20℃くらいの冷たい水しぶきで涼を感じることができます。
夏場の暑いときに少し涼める場所があるだけでも体力的にも精神的にも全然違います。
木の木陰よりも涼しいのでおすすめです。
大きい滝だと迫力があって感動すると共に、心も癒されます。
山の中の水場は暑いときにはとてもありがたい休憩スポットですが、注意が必要なこともあります。
ヒルに気を付けて
水場には水生生物が生息しています。
そのなかでも一番厄介な生き物はヒルです。
ヒルは、動物や人間の血をご飯にしています。
ここからは少し専門的なことも含まれますが、ヒルに血を吸われるとなかなか血が止まらず、痛くありません。
それはなぜかというと、ヒルの唾液には血液の抗凝固作用と麻酔作用のある物質が含まれています。
簡単に説明すると、抗凝固作用というのは血液を固まりにくくするもので、麻酔作用とは痛みを感じにくくするものです。
そのため、ヒルにかまれても気づきにくいです。気づいた時には、体に登ってきて、血を吸われています。
そして一度吸われるとなかなか離れません。
僕は昨年、宮崎県の尾鈴山に行った際にヒルの被害にあいました。その時、血が止まったのは吸われてから10時間ほど経ってからでした。
それくらいヒルの唾液は恐ろしいものです。
ですので、特に森林の多い山に行くときはヒル対策をしていくことをおすすめします。
ヒル 参照元:ウィキペディア
天気に気を付けて
山の中は天気が変わりやすいのも特徴です。
今自分がいるところでは雨が降っていなくても、上流の方では雨が降っていることがあります。
水辺の近くにいて、上流で雨が降った時の増水は数秒~数分で変わるのでとても危険です。
ですので、天気予報を確認して山に行くことをおすすめします。
山の天気に特化したサイトもありますのでそちらを参考にして出かけるのがいいでしょう。
下記URLでは、日本全国の山々の天気、風の強さや風向き予報など統合して登山して良いか悪いかを判断しているので、僕はいつも活用しています。
参照元:てんきとくらす
また山中ではネットがつながらないことも多いです。
そういう時は道中の先を見上げて、天気が怪しくないかとか空が曇って雨雲みたいになってないか、雷の音はしないかなど五感を使って総合的に判断することもできます。
そこで、雨が降るかも、危ないかもて思ったときは、無理をせずに引き返す勇気を持つことも登山では大事です。
今回登れなくても、また予定を立てて次行けば良いのです。
その時は、登山口までのルートや途中の登山道までは把握できてるので行きやすいと思います。
無理して登山をして命を落としてしまったら、二度と行くことはできません。
登山を始めたい、始めてみたけど、「必要な道具が分からない」「どこで登れるか分からない」「登り方が分からない」「1人では不安だから誰かに案内してほしい」このようにお悩みをお持ちの方は、是非、僕にご相談ください。
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