高千穂峰に登ったことのある人、登ろうとしている人必見!!
高千穂峰のここがすごい!
今回おすすめする山は、宮崎県と鹿児島県の境にある霧島連山の霊峰”高千穂峰”
この記事は以下のような人におすすめ!
・高千穂峰(たかちほのみね)とは?
・高千穂峰のルートを解説
・高千穂峰をもっと楽しむポイント
高千穂峰とは?
高千穂峰(たかちほのみね)は、標高1,574 mで宮崎県と鹿児島県の県境にある山です。
都城市から山体が一望でき、山の周囲に発生する雲海に対し山頂が島のように見えることから”霧島”の名前がついたといわれています。
高千穂峰登山ルートを詳しく解説
登山では、高千穂河原から御鉢経由で山頂に行くルートが一般的です。
登山口には大きな鳥居が立っています。鳥居をくぐって、ひろい参道を進むと、まず出てくるのが、”古宮跡(ふるみやあと)”といわれる、かつて霧島神宮があった跡地。その脇から森の中に入っていくと、高千穂峰山頂へ続く登山道となっています。
森を歩き、階段を上り抜けると視界がひらけて、赤い火山岩が大量にゴロゴロした急な斜面がでてきます。僕はここを”第一の難関”と呼んでいます。
登っていて一番しんどいのがこのルートですが、後ろを振り向くと鹿児島の街や桜島が一望できて素晴らしい絶景です。初めて登る人はここで満足するかもしれません。ですが山頂はまだまだです。
そこを超えると馬の背といわれるルートになります。ここは御鉢といわれる火口の淵を歩くルートになっており、道幅も狭いです。脇は火口と山の斜面になっているため、ここでは自然のすごさを感じることができます。
ただし、悪天候の日や風が強い日は突風が吹くことがあるので、気を付けて歩いてください。もしここで風が強くなった際は、体をかがめて風が落ち着くのを待つのが良いです。
馬の背を超えるといったん下り道になります。距離としては短いですが、せっかく登ったのに!と思うかもしれません。
下り終えたところに小さな祠があります。これは初代の霧島神宮で、大昔は御鉢と高千穂峰の間に神社があったようです。ですが、御鉢の噴火で何回も炎上して、古宮跡の場所に移動した歴史があります。
祠を通り過ぎるとまた、急な斜面が見えてきます。この斜面を登りきると、いよいよ山頂です。僕は”第二の難関”と呼んでいますが、ここの道はとても滑りやすく、登山者泣かせだとおもっています。
一回でも登ったことある人はわかると思いますが、急登で滑りやすく、帰りたくなります。でもここまで来たらあと一息です。がんばって登りましょう。
いよいよ山頂です。山頂には天逆鉾(あまのさかほこ)があります。この鉾、奈良時代からあるらしいですが、いつ誰が何の目的で刺したのか不明で謎のままです。
参照元:ウィキペディア、ヤマハック
高千穂峰をもっと楽しむためのポイント!
高千穂峰にただ登るだけよりも、ここで少し知識をもって行くと全然違う楽しみ方ができます。
ここを読むと、登山中のこれって何だろう?て思った疑問が解決します。
それでは紹介していきます。
1.今ある霧島神宮は3代目!
ルート解説で前述したとおり、初代の霧島神宮は高千穂峰と御鉢の間にありました。今は小さな祠が建っています。
僕はここを”ファースト霧島神宮”と名付けて登山中の目印と休憩スポットにしています。
そして2代目では古宮跡に移り、今の霧島神宮になるわけです。ちなみに古宮跡のところは”セカンド霧島神宮”と名付けています。
2.天逆鉾の伝説!
山頂にある天逆鉾は謎のままと前述しましたが、実はとある伝説があります。
それは、神が降臨したときに突き刺したと言われています。
急に何の話だ!と驚いたかもしれません。
これは実際に神話や日本書紀、古事記を読むと物語が記載されいます。
ただ日本書紀や古事記は日本語で書いてあるのに、原文のまま説明すると意味が分からなくなるのでかみ砕いて簡単に説明します。
”天照大神の孫にあたるニニギノミコトが降臨した時に突き刺した”という物語があります。そのため山岳信仰の舞台で霊峰となっています。
またここにはもう一つ面白い歴史があり、坂本龍馬が妻のお龍と高千穂峰に新婚旅行に訪れた際、引っこ抜いてしまったそうです。
このエピソードは龍馬自身が手紙で姉に伝えており、手紙も桂浜の龍馬記念館に現存しているそうです。
ちなみにこの新婚旅行は日本で初めての新婚旅行で、龍馬が登ったルートも前述したルートと同じだそうです。
といううことは、坂本龍馬が歩いた道と同じ道で山頂に行けるということです!
そして、天逆鉾はのちに火山の噴火で折れて、現在残っているものはレプリカのようです。オリジナルの柄の部分は地中に残っており、刃の部分は回収され、都城市内の神社に祀ってありましたが、いろいろな人の手にわたって今では行方不明のようです。
参照元:ウィキペディア
まとめ
高千穂峰のことを少しでも知ったら、今すぐに高千穂峰に登って天逆鉾を実際にみたいと思ったのではないでしょうか?また、今まで分からずに素通りしてたところに寄り道したくなったではないでしょうか?
僕の登山の始まりは、高千穂峰でした。
初めて行ったときは、登山の知識も山の知識もなかったので、何かの跡地や天逆鉾を見てこれなんだろう?ていう疑問を抱えながら、なんでこんなにきついことをしないといけないのか、山登りは苦行だと思いながら登ったのを鮮明に覚えています。
ただ今ではすっかり登山の虜になり、毎週時間があれば山に登っています。
高千穂峰もこの2年間で数えきれないほど登りました。
そして登っていくうちに山の知識も増えて、これを共有したい!と思い記事にした今日この頃です。
登山を始めたい、始めてみたけど、「必要な道具が分からない」「どこで登れるか分からない」「登り方が分からない」「1人では不安だから誰かに案内してほしい」このようにお悩みをお持ちの方は、是非、僕にご相談ください。
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